『ケンカばかりしてると、怒った神様が、兄弟を離ればなれにしちゃうよっっ』
末っ子コーキ丸が生まれた頃…
今まで一番末っ子だったセーヤマンは、
お兄ちゃんになった喜びに胸を踊らせていました…
同時に、今まで注がれていた年少者としての、柔らかく優しい視線が、自分から遠のくのを感じていたのかもしれません…
セーヤマンは、粗暴な態度で、独特の存在感を放っていました…
2年前の冬のことです….
今より2歳ずつ若かったオカモト家の5人兄弟は、
セーヤマンのきっとやりきれない気持ちから発せられる荒々しい言動を、受容するには、まだ幼かったのでしょう、、、
いつもケンカばかりしていました…
母ヤスヨは、生まれたばかりのコーキ丸のお世話に追われるままに、
兄弟ゲンカを放任することが日常となり、、
最終的に、『神様から兄弟離散の罰がくだる』という決め台詞を吐いて、
決闘の収拾を図ることが多くなっていました…
あの日は珍しく、温厚な長女カノンと、セーヤマンが激しく、体と体をぶつけ合ってケンカをしていました。。。
何度声をかけても、収まる様子はなく、、、
業を煮やした母は、二人を一喝しました。
「今後セーヤマンは、おばあちゃん家で暮らそう、
その方が兄弟みんながケンカしないで暮らせるよ!!」
手荒な方法だと分かっていましたが、
今より2歳若かった母ヤスヨは、
そう言い放って、
一歩も譲らなかったのです。。。。
その日の夜。。。。
母は、どこからともなく聞こえる嗚咽で眠ることができませんでした。。。。
8歳の長女は、
もう2度と弟セーヤマンと共に、暮らせないのかと思うと、
悲しくて悲しくて仕方なかったのでありましょう。。。
その小さな胸を痛めながら、枕を涙で濡らしていました。。。
以来、彼女が、兄弟ケンカに加わることは、めっきりなくなりました。。。
もちろん理不尽なことへの苛立ちや抵抗に対しては意思表示をしますが、
感情に任せて、
兄弟で争うようなことはなくなりました。。。。
あれから2年。。。。
喉を痛めた母は、
我が子らがいくらケンカしようとも、仲裁に入ることができなくなりました。。
もちろんその決闘を制止することさえ、ままなりません。。。
母の声が出ないことは、我が子らのワンパク魂に火を灯し、
食卓の平穏を奪っていきました。。。。
母は筆談で、語りかけました。。。
「このまま家にいると、声を出してしまう。。。声が治るまで、家にいることはできない。。。
これ以上、言うこと聞いてくれないと、ママはここにいられなくなるよ。。。。」と。。。
母が電子黒板に書く文字を、長男タイセーが読み進めるにつれて、、、
嵐の火種だったセーヤマンが、
体の異変を訴え始めました。。。。
『ママ、、、、胸が、胸が苦しいよぉ。。。。』
『何にもしてないのに、、、目から涙が出てくる。。。。』と。。。。
次から次へと溢れる涙を、必死にぬぐい、
母の腕にしがみつくセーヤマン。。。。
きっと、どこにも行かせないための、
必死の抵抗だったのだろうと思います。。
気が付けば、さっきまで争い敵だったミレーも、
ひっそりと鼻をすすり、母の胸にうずくまっていました。。。。
涙は見せなくとも、母のメッセージを読み進めるにつれ、
長男タイセーの表情は、硬直していました。。。。
母は、我が子らに申し訳なく思いつつ、
これも、仕方がないのだと自らに言い聞かせ、
軋む胸の音を感じながら、
その手に、我が子らを、抱き寄せました。。。。
子の頬と、母の頬が重なった瞬間、
声をあげ、泣きむせぶ子供達。。。。
「まさか、、、こんなに悲しませてしまうとは、、、」
母の心の中で、懺悔に似た、申し訳ないという気持ちが、
一気に沸き立つのを感じました。
この一連のやり取りの間、
ケンカというフィールドから、外野に立っていた長女カノンは、
淡々と、茶碗洗いという自分のお役目をこなしていました。。。。
彼女が、ちょうど、茶碗を洗い終えた頃、、、
リビングで我が子らと身を寄せ合う母に、
キッチンから、声をかけるのです。。。
『ママ、、、、子どもの心を悲しませるようなことは、言っちゃいけないよ。。。。』と。。。。
兄弟と離れ離れになるかもしれないと、涙に濡れた夜。。。。
あれから2年。。。。
きっと、カノンもこの子たちと同じように、悲しくて仕方なくて、
嗚咽した夜。。。。
あの時の悲しみを忘れることができず、、、
今このタイミングで、母に言葉をかける彼女の意思。。。。
言葉の大きな力と、打ち消すことのできない重み。
いついかなる時も、
子どもにとって、母は絶対的な存在であり、
間違っても、そのまっすぐな思いから放たれる健気な心を、
たとえ、冗談でも、悲しませたり、傷つけたりしてはならないのだな。。。。と
思い知らされるのであります。。。。
翌朝、
起きたばかりのセーヤマンは、
けたたましくリビングに駆け込んできました。。。。
「はぁ、、、よかったぁぁ!ママいたぁぁ!」
そう言って、パジャマ姿のまま、母から離れようとはしない、その姿に、
改めて、
母親の存在そのものの、価値を確認するのであります。。。。
『母ちゃんは、ニコニコ笑って、子どものそばにいる。それが一番意義あることなんだ。。』と。。。。。
そうだ!母ちゃんは、どこにも、行かないぞ!
できるだけ、君達のそばにいさせてもらうぞ!!
そのうち、巣立ちの時がやってくる!!
それまで、みんなで仲良く過ごそう!
できるだけ一緒にいよう!
今、セーヤマンは、一番、母の喉を気遣ってくれます。。。
母の声となって、
みんなにメッセージを届けてくれます。。。。
手を鳴らせば、みんなが母に注目してくれます。。。
日々、みんなへの感謝の気持ちが募るとともに、、、、
子供達の心を悲しませてしまったことに、母の胸も痛むのです。。。。
ごめんよ。子供達。。。。
2度と君らを悲しませるようなことは、言わないよ。。。。約束する!
母としての言動に、
改めて気づかされた如月初日。。。。
そして、子供達がいるからこそ、
母としていられることのありがたさを感じる現実。。。。
つくづく、子育てであり、己育てと痛感するのでございます。。。。
発展途上のヤスヨオカモト、
これからも、いろんなことを吸収し、邁進して参りたいと思います!
どうぞよろしくお願い致します!
きょうも最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
全ての育男、育女の皆様に、心からのリスペクトとエールを送ります♪
ステキな夜をおすごしください。。。。
【☆ぜひこちらもご覧下さい☆】
■ツイッター■
*KYT山本さん:kyt_yamamoto←おなじみKYT山本さんのツイッター☆番組の情報や、耳寄りな情報を随時発信中です♪
*ユメイロあっとねっと:kyt_yume16←毎週土曜日朝放送中の情報番組、キャスターリポーター陣のつぶやき発信中です♪
*岡本安代:yasuyookamoto←ブログ更新のお知らせやロケ先での独り言を呟いております♪
*茶番劇場番外編:http://ameblo.jp/yasuyo0308/←トップページでもお知らせしておりますが、ご報告しきれない毎日の茶番劇場です☆