こんにちは♪ 山下です。
皆さま、お盆休みはいかがでしたか?
私は初めて喜界島へ行ってきました。

まるで映画に出てきそうな、
どこまでもまっすぐな一本道にサトウキビ畑。
透き通った海。


丸1日の滞在でしたが、
島の方たちが本当に親切で、
予定外の急な取材やインタビューにも快く応じて下さいました。

日差しが強くてフラフラになりながらも
黒糖のお菓子と麦茶が最高に美味しくて元気になったり。
温かい島でした。
きょうのevery.特集でお伝えしましたが
喜界島には海軍の基地があり、終盤には陸軍も入っていました。
そのため、空襲もひどかったそうです。
私が取材でお会いしたのは、89歳の女性。
喜界島に入り出撃命令を待つ特攻隊と親しくしていたと言います。
1歳年下の少年のことを特によく覚えていました。
ご飯を食べに来たり、稲刈りを手伝ったり、
姪っ子に防弾ベルトで作ったプレゼントをくれたり。
気さくで男前で、優しい人だったと目を細めていらっしゃいました。
出撃の日、鉢巻姿で別れの挨拶をしに来た彼はゼロ戦に乗って、
別れを惜しむように女性の家の上空を旋回して撃していったそうです。
19歳の彼が戦場に散ったその日は、終戦のわずか2日前でした。

女性は、ここ数年、8月13日に慰霊碑をお参りしています。
丁寧に湯呑を洗い、花を手向け、甘いビスケットを供える
小さな後ろ姿が心にに残りました。
そして、
「若い人はもうそんな昔のこと知らんって言う」
ぽつりと呟いた言葉が、胸に刺さりました。
戦争の体験者にお話を伺える機会は、
少しずつ減ってきています。
辛く悲しい歴史を繰り返さないために
私たちがまず出来ることは、知ることだと思います。
きょうも観て下さってありがとうございました。