内村引退に橋本大輝「体を操る鬼だった」

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東京 2022.01.15 11:49

体操のレジェンドでロンドン五輪、リオ五輪で個人総合2連覇の内村航平選手(33)が14日、引退会見を行ったことを受けて、東京五輪金メダルの橋本大輝選手(20)が日本テレビの取材に応じました。

橋本選手によると2人が出会ったのは橋本選手が高校2年時に9月に行われた日本代表合宿。

「初めて会った時はオリンピックチャンピオンになった後なので、『ほんとにオーラがすごいな』と、近寄りがたかったです」

2人で話し込んだ思い出などはあまりないといいますが、内村選手からは大きな影響を受けたと話し、「航平さんを超えるには体操バカにならないといけない(笑)」とレジェンドへの思いを語りました。


▽以下、橋本選手の主な一問一答

――引退すると聞いての感想は?

いつかは来ると思ってたので、ここ一年苦しんでたというか、しんどそうに見えた。去年11月になって、「ああ引退か」と思いました。少し寂しい気持ちもあります。


――内村選手の印象は?

初めて(合宿で)会ったときは、オリンピックチャンピオンになった後なので、「オーラがすごいな」と近寄りがたかったですね。


――内村選手の練習を見てどう思った?

ナショナル合宿とかで一緒になるときは航平さんが一番(来るのが)早い。午後の練習も航平さんは、一番に来てるんですよ。

入念にストレッチして、その後に基礎練習、あん馬の旋回だったり、いろいろな体を動かすための体操の基礎トレーニングをしてから種目に入るので、まずその動きだしが段違い、見ててすごいと思いました。

練習では質が高いというか、仕上がっているなというのが目に見えてわかるというか、どんな時に通し練習しても、絶対(すべて)通る(成功する)んじゃないかというくらい練習してました。


――練習の鬼という感じ?

鬼というか、(練習の)質が高すぎて・・・体を操る鬼ですね。


――内村選手から1番学んだことは?

去年10月の世界選手権で、僕は着地1本の差ですべてを逃したというか、悔しい結果で終わった。

その時に航平さんの演技を見て、やっぱり着地を止める強さというところが、1番勉強になったなと思います。


――内村選手の着地はどこがすごい?

僕が好きなのは航平さんの鉄棒の着地。体まっすぐからのピタっと止めるところが好きです。

そこが一番きれい。減点どころか加点したいくらいです。

ピクリとも動かない。

航平さんが止まったとき、手を回すとかもなく、体重がマットの上に、直立で乗っているような着地なので、体操選手からしたら理想の着地です。


――内村選手が会見で橋本選手の名前を出したことについては?

「橋本大輝がきてる」っていうふうに言われて、子供たちが見てくれてるというか目標としてくれる選手として名前を挙げてくれるというか、それは結構うれしいし、僕の本望です。

僕もロンドン五輪で航平さんが戦ってるのを見て、オリンピックに出たいというか、そういう選手になりたいと思って、背中を追いかけるモノがあった。

そういった子供たちの夢が、僕になってくれて「うれしいな」っていうか、そういった人が1人でも増えてくれればいいな、とは思います。


――内村選手から「橋本は僕を超えてる」とあったがどう思う?

結果では超えてるかもしれないですけど、航平さんの人間性には、全く勝てるところがないなと思っています。まだまだ超えるべき壁はあるかな、というふうに思っています。


――どう超えようと思っている?

やっぱり体操バカにならないと超えられないかなって思っています(笑)。航平さんの体操に対する考え方とか情熱を考えたら、やっぱり体操バカにならないと勝てないかなって。

やっぱり超えるべきものは結果だけじゃなくて、結果以外にもあるのかなと思っています。まずはそっちも超えていかなきゃいけない。


写真:日刊スポーツ/アフロ