2008年05月22日

道路ここを直して!キャンペーン特集スタートのきっかけ

この顔で横浜出身の私。縁もゆかりもなかった鹿児島に就職してから、なんとなく「鹿児島は道路標識が分かりにくい」と感じていました。日ごろ感じていたことを、企画会議で提案したら、多くの記者から「私もそう思う…」という声が聞かれました。会議をきっかけに「鹿児島の道路ここを直して!」と題してキャンペーン企画を制作しました。取り上げたのは、鹿児島市内を走るバイパスです。このバイパスは、途中までは無料で走れるのですが、ある地点から突然、有料道路になってしまうのです。バイパスの入口には「ここは無料で走れるバイパスですが、一部区間は有料です」というあいまいな表示がなされていました。その標識をみただけでは、ドライバーが「いったいどの区間からが『有料』なのかがまったく分かりませんでした。

取材では、実際に現場のバイパスを走り、検証しました。一般のドライバーにインタビューしたところ「なんとなく気になっていたが、どこに苦情を言えばいいのか分からず、仕方なく料金を払っていた」。取材の後、取材VTRを鹿児島県道路公社の担当者に見てもらいました。すると道路公社の担当者は「おっしゃるとおりで、確かに分かりづらいですね。利用者にも不親切ですね…」との回答。すみやかに標識を改善してもらいました。一連の模様を放送したところ、「他にも、標識が示している場所と、実際に到着する場所が違う現場がある」「横断歩道の信号があまりにも短く、足の悪い人やお年寄りは信号の秒数で渡ることはできない!」などの電話やファックスが殺到しました。

以来、毎月1回ぐらいのペースで「第2弾」、「第3弾」を放送していきました。当初は第10弾ぐらいまで放送が続くかも…と思っていました。しかし、放送を重ねるたびに「あそこの標識もおかしい」「ここも取材してくれ」と情報が弊社にどんどん寄せられました。気が付けば、放送は今年で10年目に突入。今年5月現在で第111弾の放送を終えています。県外の方から見れば「おかしな現場がそんなにあったの?」と思われるかもしれません。でも、実際にそれだけおかしな信号や標識、交差点があったので、正直取材している私自身が一番驚いています。

なぜ、こんなに不親切な道路標識が多いのでしょうか?理由の1つとして、次のようなことがあげられます。それは「道を知っている地元の人は道路標識を見ない」ということ。道路標識を頼る人は「鹿児島の道を知らない県外の観光客たち」です。観光客がレンタカーなどに乗れば、当然標識を頼ります。しかし「標識が分かりにくいな」と感じても観光客が地元へ帰ってしまえば、分かりづらい標識はそのままです。苦情を言うために鹿児島の行政や警察に電話するという観光客はなかなかいません。だから不親切な標識が改善されないままになっていたようです。ということは、鹿児島に限らず、全国各地でも探せば不案内な標識などが結構あるのではないでしょうか?

標識や信号を管理しているのは、国土交通省や県、県警などの行政。行政担当者もすべての道路標識や信号をチェックいる訳ではありません。行政側が発注した標識が、発注どおりに設置されていなかいこともあります。行政担当者に、我々が取材したVTRを見せ、ニュース番組で放送すると、担当者も「テレビで放送されたおかしな標識や信号」を放っておく訳にはいかなくなります。取材後は、いつもすみやかに標識や信号を改善していただいています。行政担当者の皆様には、この場をお借りして深くお礼申し上げます。本当にありがとうございます。最近は、取材VTRを行政に持ち込むたびに「あなたたちもよく見つけてくるねぇ…」と感心されます。行政担当者の皆様、まだまだ取材ネタがありますので、引き続き取材にお付き合い下さい(笑)。

このキャンペーン企画では、1つのパターンがあります。現場を取材→行政担当者にVTRを見てもらう→現場が改善される→改善された現場を紹介…という具合です。視聴者の中には「鹿児島読売テレビに情報提供すれば、現場が改善される」と感じる方も少なくないと思います。我々も取材を重ねていくうちに、鹿児島県内の道路標識や信号が改善されていくので、取材の甲斐があります。また、これがローカル局の役目の1つだと思います。

鹿児島からおかしな標識や信号がすべてなくなるまで、「世直し取材」は続けていきます。このブログをご覧の皆様も、鹿児島県内で「あれっ?」と思うおかしな標識や信号を見つけましたら、KYT鹿児島読売テレビまで情報をお寄せください。情報はファックスやKYTのホームページなどで受け付けています。