スポーツ・コンベンションセンター入札説明会に35社参加 景観に関する項目は評価の比重高く

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鹿児島 2024.04.17 19:10

 県は鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地に計画するスポーツ・コンベンションセンターの整備や運営を行う事業者の選定に向けて入札を公告しました。今月17日には事業者を対象に入札に関する説明会を行い県の内外から35社が参加しました。

 県はドルフィンポート跡地に計画するスポーツ・コンベンションセンターについて整備や維持管理、運営などを民間に一括で発注するPFI方式を採用します。民間のノウハウを生かしたサービスの質の向上や経費の削減が狙いで県の事業としては初めてです。

 県は今月5日、事業者の選定に向けて入札を公告。17日、入札に関する説明会を開き県内から17、県外から18の合わせて35社が参加しました。

 県は落札者を決める基準を示しました。設備などの性能面が800点、入札の金額の価格面が200点の1000点満点の総合評価で選定されます。

(県・スポーツ・コンベンションセンター整備課 鶴田祥平技術主幹)
「中心市街地との回遊性に配慮した計画等を評価する。市街地からの桜島の眺望について朝日通りやみなと大通り、マイアミ通りから眺望に留意した提案を求める)

 優れたデザインとなっているか、市街地からの桜島の眺望に留意しているかなど景観に関する項目は全国の似た施設より、評価の比重を高く設定していると説明がありました。

(県内事業者)
「景観が1番大事ではないか。天 文館からの賑わい創出も言われ ているのでどうやってあそこま でつながりができるかも大事」

事業者の提案を盛り込んだ入札の書類の提出日は9月27日で、11月に選定委員会が審査。委員会の選定結果をもとに県が落札者を決定します。

(県・スポーツ・コンベンションセンター整備課 西博夫課長)
「立地を生かして施設利用者以外も県民や観光客に気軽に立ち寄れる開かれた施設として整備したい。考えを直接民間事業者に伝える機会を設けたので民間事業者の技術やノウハウを生かした提案がもらえることを期待」

 県は2029年にスポーツ・コンベンションセンターを開設することを目指しています。