保育園ですりおろしりんご食後に 死亡の女児の父親が心境を 「今も戻るところは4月18日」

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鹿児島 2024.04.19 19:46

 2023年4月、姶良市の認可保育園で当時、生後6か月の女の子がすりおろしたりんごを食べた直後に急変し、その後、死亡した問題から18日で1年です。女の子父親が「今も戻るところは4月18日」と1年たった今の心境を語りました。

 この問題は2023年4月、姶良市の認可保育園で当時、生後6か月の女の子がすりおろしたりんごを食べたあと、仰向けで寝かせられた際に体調が急変し、約1か月後に死亡したものです。発生から1年たったきのう、女の子の父親が思いを語りました。

Q問題から1年たったが今の心境は?
(女の子の父親)
「長かったような気がする、毎日毎日が。夫婦二人とも日が経つにつれ深く悲しむことはないが 今も戻るところは4月18日のその日が一番強い」

 クマのぬいぐるみは、女の子が産まれたときに母親が記念に購入し、入院中ずっと女の子と一緒に過ごしました。そして、こちらは女の子が保育園に通うために夫婦で選んだ服実際、保育園に着て行ったそうです。

Q娘さんを思い出す場面は?
(女の子の父親)
「桜を一緒に見に行ったのが最後だったような気がする。それが思い出される」

 両親が女の子と桜を見るのは去年が最後となりました。

 3月、姶良市が立ち上げた検証委員会が再発防止などを盛り込んだ報告書を市に提出しました。

(女の子の父親)
「私たちの思っていた原因究明とは離れているがおおむね沿って頂いたものなのかなと思っている」

 一方で、この問題が発生する前に報告書に掲げている提言を実行していれば、娘は助かっていたかもしれないとも語りました。

(女の子の父親)
「私たち夫婦にとって大事な娘なので気持ちの真ん中にいる。あの子中心でまだ行くんじゃないかと思う」

 両親が次のステップに進むには、一刻も早い原因究明が求められます。