東京富士美術館のコレクションは、日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約３万点から成り、とりわけルネサンス時代からバロック・ロココ・新古典主義・ロマン主義を経て、印象派・現代に至る西洋絵画の油彩画コレクションは最大の特徴となっています。「珠玉の東京富士美術館コレクション」をテーマに開催される今回の展覧会は、その油彩画コレクションから厳選された作品によって西洋絵画 400年の歴史をご紹介していくものです。
　本展覧会では、従来の美術史に沿ったアプローチとは異なり、絵画の「ジャンル」に着目し、その序列や特徴を解説します。第Ⅰ部では伝統的なジャンルの序列に基づく作品を展示し、各ジャンルの成り立ちや文化的背景を探ります。第Ⅱ部では、19世紀以降に既存の価値観が揺らぐ中で、新たな表現が登場した近代の絵画を取り上げ、テーマと表現方法の両面から考察します。第Ⅰ部ではティントレットやヴァン・ダイクらの古典作品、第Ⅱ部ではゴッホやモネ、セザンヌなど印象派以降の名品が、あわせて83点展示されます。西洋絵画400年の歴史と美を感じることができる、まさに「珠玉」と呼べるコレクションをお楽しみいただけたら幸いです。

●【第Ⅰ部】絵画の「ジャンル」と「ランク付け」

伝統的なジャンルの序列に基づく作品を展示し、各ジャンルの成り立ちや文化的背景を探ります。　

●【第Ⅱ部】激動の近現代「決まり事」の無い世界

19世紀以降に既存の価値観が揺らぐ中で、新たな表現が次々に登場した近代の絵画を、テーマと表現方法の両面から考察します。

関連イベント

■記念講演会

日本画家から見た、西洋絵画の４００年

日時	8月24日(日)　14：00～15：15
講師	清水 由郎氏（東京富士美術館館長）
会場	鹿児島中央公民館ホール

※応募不要・先着順・無料

■記念ワークショップ

古典絵画体験～油彩とテンペラ画による作品制作

日時	8月30日(土)　10：00～15：00
講師	平野 良光氏（洋画家）
会場	市民アトリエ（1）
対象	高校生以上 16人

※要応募・有料

■学芸講座

「100点でたどる西洋美術史」

日時	【前編】7月27日(日) +【後編】8月10日(日) 　10：00～11：30
講師	谷口 雄三（鹿児島市立美術館副館長）
会場	市民アトリエ（1）
対象	両日ともに受講できる高校生以上 32人

※要応募・無料

■作品解説会　

（鹿児島市立美術館学芸員によるスライドトーク）

日時	8月3日(日)、17日(日)、31日(日) 14：00～15：30
会場	市民アトリエ（１）
対象	どなたでも32人

※応募不要・先着順・無料

会期

令和7年7月25日（金）～ 9月7日（日）

※休館日：7月28日（月）・8月4日（月）・8月12日（火）・8月18日（月）・8月25日（月）

会場

鹿児島市立美術館　一般展示室（1・2）、企画展示室

観覧料

一般	1,400円（前売り1,200円）
高大学生	1,000円（前売り700円）
小中生	800円（前売り500円）

（　）内は前売り料金及び20人以上の団体料金、年間パスポートまたは障害者手帳提示者は同料金で観覧できます。
会期中は、本展チケットで所蔵品展も観覧できます。

前売り券取扱所

・ファミリーマート（e+＜イープラス＞https://eplus.jp/（外部のサイトへのリンク））

・ローソン（ローソンチケット：Lコード81353）

・セブン・イレブン（チケットぴあ：Pコード687-276）

・南日本新聞販売所

・鹿児島市内プレイガイド（山形屋、生協コープかごしま各店舗、川商ホール＜鹿児島市民文化ホール＞、各画材店）

※6月25日（水）から販売開始
※コンビニエンスストアおよびネット販売は7月24日（木）まで。
　その他は完売まで。

主催

鹿児島市立美術館、南日本新聞社、KYT鹿児島読売テレビ

問合せ

鹿児島市立美術館
電話：099-224-3400